桐のお手入れ

丁寧に製造された桐箪笥は、長年にわたって活用できる収納家具です。一度壊れてしまったからといってそのまま廃棄するより、修理に出して使い続けたほうがさらに持ちが良くなります。
修理に出せば色が蘇り、金具も新しいものに取り替えてくれるので使いやすくなります。しかし、修理に出して戻ってきた新品同様の桐箪笥でも、扱い方を誤ってしまうと壊れやすくなってしまいます。
長く使い続けるために、まずは桐箪笥を設置するスペースに注目します。
畳間に設置する場合、畳を傷つけないように置くことはもちろん、畳が水平になっている場所を選ぶようにしましょう。
バランスが保たれると、引き出しの出し入れもしやすくなるのでおすすめです。
お手入れに入る前に設置スペースを確認しておくとよいでしょう。
また、引き出しを出し入れする場合は、取っ手となる金具をしっかり両手で握ります。片手で出し入れをすると箪笥に摩擦がかかってしまうので、丁寧に扱いましょう。

桐箪笥は水気に弱い家具です。家庭で手入れをする場合、乾いた布で引き出しの中や箪笥全体をやさしく拭きます。
濡れた布で拭いてしまうとシミの原因になり、耐久性も悪くなってしまうので注意が必要です。
拭き上げに使用する布は綿製などを使用します。マイクロファイバーのような布だと、表面を傷つけてしまう可能性があるので使用を控えた方がよいでしょう。
傷つけないよう、桐箪笥の木目や柾目に沿って拭きます。修理から戻ってきたあとなど、一度拭きあげてから使用します。
月に一度の乾拭きは引き出しの内部や外観を綺麗に保つために必要です。乾拭きを怠ってしまうとカビが発生してしまうため、お手入れを欠かさずに行います。

室内は目に見えないホコリが浮かんでいたり、隅に溜まっています。床の掃除だけ丁寧に行っていても、家具にホコリが積もってしまいます。
桐箪笥を使用しないときは、カバーをかけておくことが勧められています。ホコリから桐箪笥を守ることができます。
また、カバーをかけておくことでシミの付着を防げます。物が当たっても傷つかずに済むので、専用のカバーを購入しておくとよいでしょう。
桐箪笥の修理店では、専用のカバーも販売しています。修理に出した際、サイズを測って適格なサイズを購入しておきます。